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代表 木村黒バック写真 コラム「組織の成長加速法」-第29話 衰退組織は、よく記憶を辿る 成長組織は、よく考え抜く

「言われたことはやるんだけど、、、いい歳してさぁ」会社の役員をしている友人と会食をしてましたら、愚痴のような言葉が飛び出しました。

ひょっとして、「自分で考えて、行動しする人が欲しいってこと?」と私が返すと、我が意を得たりという顔をして、深く何度もうなずきながら

「そうそう、そういう人が欲しいよね」と。


どんな業種にあろうと、どんな業態にあろうと、経営者と話をすると、必ず、「自分で考え、動く人が欲しい」といいます。

もちろん、それは、採用時だけじゃなくて、顧客との営業の場面でも、職場で何か作業するにしても、部署の会議に参加した時でも、そうあって欲しいのです。

そして、これは、停滞している企業も、成長企業も、全ての企業がこの「自ら考え、動く人が欲しい」というのです。

しかも、このキーワード、私が新入社員の時に、社長訓示の中にもありました。ですから、少なくとも、この20年は言われ続けているのです。

これだけ企業のニーズ、経営者のニーズがはっきりしているのに、なぜ、労働者側は、この期待に応えていないのでしょうか?

労働者の怠慢なのでしょうか?


組織の層が厚くならない、自分の組織でNO2が育たない、組織が停滞している、、、という悩みを抱えている経営者、経営幹部、 リーダーには共通点があるのを私は発見しました。

その共通点は、”部下に考える機会を与えていなこと”です。

これって本当にへんてこりんです。

もし、あなたがサッカーチームの監督で、シュートの上手な選手を増やしたいとします。
なのに、暇さえあれば、ドリブルの練習だけやる。
そして、試合でシュートが少ないと嘆く。

もし、あなたがレストランのオーナーで、フレンチ料理を強化したいと考えています。
なのに、料理コンテストには、いつも中華料理でエントリー。
そして、フレンチ料理のレパートリーが増えないと嘆く。

もし、あなたが営業部門の責任者で、契約率の高い企画書を書ける部下を増やしたいとします。
なのに、時間ができると、テレアポだけやらせる。
そして、月末になると、契約率が低いままだと嘆く。

どれもこれもおかしい。

ところが、
部下に考える機会を与えてないのに、考える部下が欲しいという。
へんてこりんなことが起こっているのです。


職場における上司と部下の打ち合わせの9割は、業務の進捗報告と結果報告のためのものです。
打ち合わせの席に同席すると、部下から現状の報告があります。

この現状報告の内容を更に吟味すると、その多くは過去の事実の反芻です。ここはよく勘違いするところですが、部下は考えているのではありません。思い出しているだけ。記憶を辿って言ってるだけです。

その部下の報告を上司がイライラしながら聞いています。そして、上司は部下の報告内容に不備な点を見つけると、容赦なく突っ込みを入れます。

部下は、しどろもどろになりながら、必死で思い出して答える。これも、考えているように見えるのですが、ただ、記憶を辿っているだけです。

部下の奮闘むなしく、つじつまが合わない部分に関して上司が更に鋭くダメだしします。
「そうじゃない。AをしてBをして、Cをしろっていっただろう!」
「なんでやってないんだ」

部下は、言い訳を記憶していません。なので、ここで初めて考えるプロセスです。

そして唯一考えることが、言い訳。

とまぁ、こんな感じなのです。


多くの場合、 考えるのは、いつも上司の役目。
部下は、上司の考えたことを(他に優れたアイディアがあるのじゃないかと考えずに)実行する役目。

これが、組織で成果がでない。停滞組織、衰退組織に見られる特徴です。


一方、成長組織では、自立した部下を育成するために、部下に考える機会を与えることを実践しています。

巧みに考えさせています。

成功事例として、この2月にとてもいい成果が上がってきました。

支援企業の一つに、マネジメントを15才以上若返らせるという革命的な変革を行った企業が
あります。

昨年は、4人のチームリーダーの平均年齢は、47才でした。
それを今年は4人の30才のチームリーダーが担当したのです。

全員マネジメント初めてです。その彼らに如何にして部下に考える機会を与える話術を伝授してきました。

その実践もあってか、、、なんと、今年は史上最高益です!
本当にびっくりな結果でした。

意図的により多く考えさせることで、人はより自分事と捉えます。
だから、コミットメントが強くなります。
だから、成果が良くなります。

成果が出ない組織は、やらされ感でダラダラとなりがち。
こうなると、コミットメントも当然弱くなります。
もちろん、成果は振るわない。

自ら考えさせ、コミットメントを深くする。

これが成長組織で行われていることです。


さて、あなたの組織はどうでしょうか?

部下は、記憶を辿る機会が多いでしょうか?
それとも、考え抜く機会が多いでしょうか?