コラム「組織の成長加速法」-第220回 社員のポテンシャルは150、でも今は50。その会社で何が起きているのか?
なぜ売上は伸びないのか?
社員を動かす「課題の力」とは?
組織の永遠の命題、それは「利益を生み続けること」。
規模も業界も関係ありません。これはすべての企業に共通する現実です。
そして多くの経営者が選ぶのは「営業組織の改善」。
なぜなら、売上なくして未来はないからです。
売上を伸ばす最短ルートとは?
答えは実にシンプル。
「今いる社員で、最大限の利益を生み出すこと」。
工場なら機械を最新化すればいい。しかし営業では、機械ではなく「人」が鍵を握っています。
一人ひとりの営業社員の売上を最大化する。
この一点に集中すれば、どんな会社でも売上は変えられる。
商品は関係ない。阻むのは「課題の迷子」
10年前、未知のサービスに出会うたびに頭を悩ませていました。
今は違います。
なぜなら――
「商品・サービスの違いは、生産性の本質的な壁ではない」と確信したからです。
何が違いを生むのか?
それは、「正しい課題に取り組んでいるかどうか」です。
実例:なぜ50の人が150になったのか?
最大150のパフォーマンスを持つ社員が、なぜ今「50」なのか?
それは、サボっているからではありません。
ほとんどの経営者が「頑張っているのに結果が出ない」と悩んでいます。
努力はしている。でも結果が出ない。
努力の方向がズレているのです。
課題のズレが「迷走」を生む
努力しても、結果が出ない。ぐるぐる回る毎日。
正しい課題に取り組めば、らせん階段を登るように生産性は上がっていきます。
課題設定の精度が、成長速度を決める。
「やり方」ではなく「見方」が変化を生む
社員の能力が急に跳ね上がることはありません。
でも、「考え方」と「課題の焦点」を変えるだけで、同じ人材が何倍も力を発揮するようになる。
これは再現可能な技術です。
転用できる、コピーできる。それが真の技術
私たちは社員ではなくリーダーに関与します。
なぜなら、技術は“伝播するもの”であってこそ、組織を変えるからです。
1人のリーダーが1人の部下を変え、
変わった部下がチームを変える。
それが拡大する。
難しい技術はいらない。浸透するのは「簡単で再現できるもの」
特別な人しか使えない方法では、会社は変わりません。
「誰でも真似できるから、会社が変わる」
あなたの会社も、変わる。
売上で悩んでいますか?
生産性を上げれば解決する――そう思うなら、
「課題の設定」を今すぐ見直してください。
今日も明日も同じ努力を繰り返すのか?
それとも、同じ努力で結果を伸ばすのか?
すべては、「課題の見極め方」にかかっています。