代表 木村黒バック写真 コラム「組織の成長加速法」-第152回 必ず!!陽はまた昇る!!!

社員から「決断の人!」「いつもぶれない人!」といわれる社長だって人間です。

従業員のみならず、その家族をもの命運が自分の判断一つにかかっていると思えば、この環境激変の中で思い悩んでらっしゃる。

一方で、この時期にあっても、拡大のことだけを考える社長もいます。
次のステージ、その更に次のステージを頭に描き、思考を巡らせ続ける。

それは、売上が上がって会社だけの特権ではありません。
コロナで売上げが今下がっていても、前を向く社長はそうしています。

「あそこは、こうなって、ここに一人、ここに二人、、」
「1年半後には、今の本部長の役割は、部長が全部こなす」
「本部長は、グループ企業3社の統括となる」等々

これができてくると、
「半年後には、S課長は、もうちょっと○○の件は一人で判断できるようにならないとな」

「M課長は、3年後には、企画部門を任せたいから、少しこっち方面の会合には一緒にでてもらおう」

と具体化してきます。

ここまでくれば、実現はぐっと近づいてきます。


あらゆる物は、2度作られる。

よくたとえ話で使っていた言葉でしたが、、これは組織でも全く同じ。確かに組織もまた2度作られる。これは真実だな、とこのコロナの時期に思い知りました。

結局、頭にないものは何一つ実現しない。

悲劇を思い描けば、そちらに引っ張られていくし、夢を思い描けば、そちらに向かって進んでいく。この難局にあって、夢を思い描くことは、簡単なことではありません。

多くの人は、そうしたくても、思い描けないものですよ。不安にどっぷり浸かってしまっては、夢は描けません。

だから、不安という底なし沼からまず、経営者は抜け出すことがまず先決。それなくして、将来が描けない。この数ヶ月、これまで経験したことのないほどの多くの経営者の方と話すことで、実感したことです。


思い描くという点についても、発見がありました。

実際に成長している会社の社長は、規模と期日がはっきりしていました。そうじゃない社長は、規模もぼんやり、期日もぼんやり。

これも言い古され、誰もが知っているような話ではありますが、思い描いた絵の輪郭が鋭くなければ、組織の成長には全くつながらないばかりかマイナス作用すらでてきます。

でも、思い描いている内容がぼんやりな社長は、そもそもそのことに、気づいてない。おそらくこれは、本人にはわからない領域なのでしょう。なので、よほど気をつけてないと、怖いことですよね。

冒頭に書きましたが、経営者はみんな真剣です。将来のことを真剣に考えることが、自分で墓穴を掘っている行為だなんて誰一人思っていないわけですよ。

否、ここはもう少し丁寧に書く必要がありますね。将来のことを真剣に考えるのは、成長する会社の社長も、それ以外の会社の社長も等しくやっています。しかし、将来に希望を感じるのか、将来に不安を感じるのか、が大きな分かれ目です。


更にもう一つ発見がありました。その思い描く内容が、はっきりか、ぼんやりか、ただこの違いで、組織は全く別物になります。

あらゆる物は、2度作られる。

ぼんやり描けば、「ぼんやり」が現実になる。はっきり描けば、「はっきり描かれた内容」
が現実になる。

精神論を述べるつもりはサラサラないのです。

が、これは、まさに真実なのだと、これまた多くの社長と話していてわかったことです。ですから、今一度、来年の御社の姿を考える時には、「はっきり描く」を実践することが何よりも大切です。年の区切りにあって、おそらく将来に思いをはせる時間が少なからずあるはずです。社長にとって、このことほどに重要なことは他ににない、そう敢えて断言いたします。


さて、社長には、5年後にどんな組織にしたいのか、はっきりとした、具体的かつ詳細なイメージはありますか?

それがなければ、今の延長線で、同じ問題を抱えた状態が続きます。まず、どんな組織にしたのか、描いてみてください。描けたら、、、、全てそこから動き出します。